New Review !!
このレビューは万人受けするものではありません。。。 念のため。 (^^ゞ
また、 マークは管理人の琴線への触れ具合を5段階で表示しています。 ( ;´Д`)
※著作権に差し支えないと思われる程度の大きさでジャケットも掲載しています。
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BLOOD STAIN CHILD / Idolator
( 2005.8.18 )      |
大阪のメロディック・デスメタルバンド BLOOD STAIN CHILD (以下、ブラステ)の3rdアルバム。彼らのアルバムは1stはシンフォニック・メロディックデス、2ndはシンセティック・メロディックデスという感じの作風でしたが(あくまで個人的主観)、今作はシンセティックな面よりもアグレッシブさを前面に押し出した曲調で、ヴォーカルスタイルがより攻撃的になっています。...とは言っても、ブラステ特有のシンセは相変わらず印象的かつ効果的に曲の随所に顔を出してしっかりと主張しており、キラキラ具合は比較的保たれています。
今作でまず耳を惹くのは何と言ってもヴォーカルスタイルでしょう。これまでのデスヴォイスよりも数段成長しており、かつ要所でのクリーンヴォイス導入にも挑戦しています。演奏や楽曲のクオリティの成長はもちろんですが、このヴォーカルの著しい成長はこのバンドの音楽性の幅をさらに広げることに大きく貢献しています。(炸裂型デスヴォイスにクリーンヴォイスを織り交ぜる手法にはもはや目新しさはないですが...)
怪しげなイントロの導入部分からアグレッシヴなギターが切り裂き、いきなりメタルサンダーが脳天直撃の爆裂チューン“Hyper Sonic”、キーボードの導入とサビのメロディが切なく印象的な“Embrace Me”、オーソドックスなHM型デス・ソングで流麗なギターソロが美しい“Final Sky”、ライヴでモッシュの嵐になるであろうスピードチューン“Trial Spiral”、これまでにない新たな境地を開拓した“Age20”、往年のブラステ節が炸裂する爆裂疾走チューン“Type-N”。前作が素晴らしかっただけに「今作は大丈夫かな?」とちょっと不安もありましたが、どの曲もブラステファンが満足できるレベルは十分にクリアしており、日本のデスメタルシーンでも間違いなく頂点に君臨するアルバムでしょう。
ただ不可解なのが、シンセ風味満点でデスメタルにはほど遠い“Nuclear trance”と LUNA SEA のカバー曲“True Blue”。どちらとも最初は首を傾げますが、前者は聴いているうちに「なるほど、随所にブラステの香りが漂っているな」と納得。後者もなかなか上手くアレンジしているのですが、しかしもう少しうまい料理の仕方があったのではないかと思いますが...。
既に3rdアルバムまでリリースしているバンドですが活動状況はそれほど活発ではないようで、出身地の関西以外ではそれほどライヴをやっているわけではないようです。これほどの高品質のアルバムをリリースしておいてこのまま日本のシーンに埋没していくのはあまりにも大きな損失だと思うので、そうなる前に世界へ向けてブラステスタイルを発信して、一人でも多くの人にこの素晴らしいバンドとその作品に触れて欲しいと思います。決して万人受けする物ではありませんが。。。汗
【 2005. 11. 2 】
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SENTENCED / The Funeral Album
( 2005.7.21 )      |
「命あるもの、いつかは・・・」---わかっていても辛い‘その時’は必ず訪れるわけですが、‘その時’が訪れる前にそれが宣告されたときほど残酷なことはありません。フィンランドのメランコリックメタル・バンド
SENTENCED のラストアルバムとなる 『 The Funeral Album 』がついにリリースされました。これを最期にバンドは解散することが決まっており、この決意は固いもので恐らくこの‘葬送アルバム’を遺言に自らの歩みを止めてしまうようです。
解散についてのメンバーの言を要約すると、「SENTENCED はアートに全身全霊を捧げており、私生活との両立が不可能になりつつあった。バンドの尊厳を保つために成功の頂点でキャリアを終わらせる。」ということらしいです。何という美学!(;´Д`)
作風は前作からのメランコリック路線を踏襲しており、悲哀のメロディがアルバム全編を覆っています。ただ、前作に比べるとノリの良い曲...というか悲しみの中にも力強さを感じる曲が多く、彼らの精神世界がネガティヴであることとは逆に、決して彼らの解散がネガティヴなものではないということが感じられます。
しかし... 曲のおよそ半分はこれが最期のアルバムになると知りながら作っていたというのにこのクオリティの高さ!当然そこにはメンバーそれぞれの
SENTENCED に対する想いが込められ、そして最後まで SENTENCED であり続けることへのこだわりが強く映し出されています。彼らの遺言である最後のアルバムを聴いていると涙せずにはいられません!
なぜか曲調が明るめのミッドテンポ・ナンバー“May Today Become The Day”で幕を開けるこのアルバムですが、2曲目以降は彼らの定番メランコリック・ナンバーとも言える先行シングル“Ever-Frost”、メランコリックで美しいメロディが心を締めつける“We Are But Falling Leaves”、“Her Last 5 Minutes”、後半へ向かっての盛り上がりが印象的な“Despair-Ridden Hearts”と続き、彼らの才能をいかんなく発揮している“Vengence Is Mine”、“A Long Way To Nowhere”、“Consider Us Dead”、“Drain Me”など、前作同様の煽情力。そしてこのアルバムのラストを飾る“End Of The Road”はこのバンドの最期を飾るに相応しいドラマチックなナンバーで、恐らくアルバムのラストに持ってくることを意図して書かれた曲です。
この感動的なアルバムと先行シングルはフィンランドのナショナル・チャートでともに1位を獲得しており、彼らが前作までに地道に築き上げてきたその地位を確固たるものにしています。これだけの成功を収めていながら、、、(涙)
アルバム全体を通して言えるのは、1曲1曲がこれまでの SENTENCED の集大成であり、彼らの歩んできた決して平坦ではない道のりと、ようやく辿り着いた安住の地で自らの呼吸を止めるバンドの意志に思いをはせると、彼らが紡ぎ出す慟哭のメロディの一つひとつに涙腺が反応してしまいます。こんなに悲しくて悔しい気持ちのままで彼らの‘栄光ある死’を称えることは、今の僕には到底不可能です。今はただ彼らと同じ時間、同じメロディを共有できたことに感謝しながらこのアルバムを聴いています。
Rest In Peace...
【 2005. 9. 1 】
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SENTENCED / The Cold White Light
( 2002.6.21 )      |
病んでいます、、、(-_-; アルバム全体を支配する雰囲気も、心の中に常にネガティヴな感情を持つメンバーも病んでますが、それ以上に病んでいるのはこれほどまでに扇情的なメロディを配したアルバムが売れていない今の音楽シーンです。
フィンランド出身のバンド SENTENCED は、3rd 『AMOK』 でオーソドックスなメタルサウンドにデスヴォイスという画期的なスタイルへと変貌し、多くのファンを獲得しました。その後メンバーチェンジや音楽性の変化などを経てリリースした7作目が『The
Cold White Light』です。ヘヴィなギターサウンドに、クリーンヴォイスと吐捨てヴォイスをミックスしたヴォーカルで、この手のバンドの中ではかなり聴きやすい部類に入ると思います。
...で、このアルバム、収録曲は11曲ですが2〜3曲目を聴いて何も感じなかったら、あとは聴く必要はありません。(1曲目はイントロ。)それほどまでにすべての曲に
SENTENCED のエッセンスが凝縮されています。
イントロの“Konevitsan Kirkonkellot”は悲しげな白鳥(?)の鳴き声と重苦しい教会の鐘が鳴り響き、北欧の寒々しい光景を見事に浮かび上がらせ、ネガティヴモード全開のミッドテンポ・ナンバー“Cross My Heart And Hope To Die”へとつながっていきます。さらに、静と動の絶妙のコントラストが狂おしさを倍増させる“Brief Is The Light”、ネガティヴな歌詞からは想像できない力強さとサビの美しいコーラスが印象的な“Neverlasting”、他人を嘲笑いながら死へと向かう“Excuse Me While I Kill Myself”、この世での最後を迎え、抱く想いを叩きつけたバラード“You Are The One”、“No One There”(曲調はバラードらしくないですが... ^^;)、人類の罪をすべて背負い込んでしまったような絶望と悲壮感に満ちた“Guilt And Regret”など、アルバムすべての曲が持つ悲しみと絶望感に胸を打たれます。
こんなネガティヴな曲に心を鷲掴みにされるのもどうかと思いますが(汗)、良いものは良いんですよね。この7月にニューアルバムをリリースする彼らですが、すでに解散することが決まっています。やっぱりセールス的に厳しいので仕方ないとは思いますが、これほどのバンドを見殺しにする世間って...。(ノ-_-)ノ
「自分の葬式には坊主のお経ではなく、このアルバムを流して彼岸へと送り出して欲しい。」・・・冗談ではなく心の底からそう思えるアルバムです。
【 2005. 6. 28 】
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DISARMONIA MUNDI / Fragments Of D-generation
( 2004.5.26 )     |
メロディックメタル界では既に一定の評価を得ているイタリアから、今度は激情メロディを奏でるメロディック・デスメタルバンドが登場しました。Ettore Rigotti を中心とするバンド、DISARMONIA MUNDI は2ndとなる本作でその世界では有名な SOILWORK のヴォーカリスト Bjorn “Speed” Strid をヴォーカルに据えて驚異的なクオリティの作品を送り出してきました。
サウンドはひとことで言ってしまえば SOILWORK そのものなんですが、初期 IN FLAMES のおいしいところなども取り込んでいて、メロディックデスメタル好きの琴線に触れることは間違いありません。特に SOILWORK が最新作でコンパクトにまとまってしまったと思っている人、クリーンヴォイスを導入する前後のSOILWORK
あたりを望む人にはもってこいですね。ただシンセがかなり大胆に導入されているので、その辺りが SOILWORK よりもモダンな感じに聞こえる原因かもしれません。
ハイスピードで攻撃的なオープニングチューン“Common State Of Inner Violence”、グルービーな曲調とサビの美しい歌メロの対比が秀逸な“Red Clouds”、軽快なスピードと美しく舞うリードギターが印象的な“Quicksand Symmetry”、“Swallow The Flames”、魂が叫ぶがごとき咆哮と美しいメロディ、そして圧巻の曲構成に脱帽の“A Mirror Behind”、“Come Forth My Dreadful One”など、どの曲をとってもアグレッシヴ&メロディアス!「捨て曲なし」とはまさにこのアルバムのことです!
気になるのはアルバムを通してギターサウンド(と言うよりも全体的な低音部分)がザラザラしたような、音が割れたような感じになっていること。故意にそういう音作りをしているのかはわかりませんが、もう少しクリアな音作りをして欲しいところです。
これだけのクオリティのものを生み出している中心人物の Ettore は、自分が創造する音世界を完全に表現するためにギター、ドラム、キーボード、クリーンヴォイスを一人で担当しています。他人には任せられないというわけですかね。(汗) ただどの楽器もすごいテクニックでプレイしており、特にドラムなんて手数の多さと聴く者を飽きさせないプレイは、その筋でもかなりのレベルに達していると思われます。
「この才能の1つでもボクにあれば、こんな仕事せずに済んだのに...。」と思わずにはいられない、そんなEttore の才能満開のアルバムです。メロデスファンは必聴!
【 2005. 6. 27 】
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DIVINEFIRE / Glory Thy Name
( 2004.12.22 )     |
スウェーデンから登場した驚異のメロディックメタル・バンド、DIVINEFIRE のデビュー作。これは凄まじいアルバムです!普通のメロディックメタルよりもアルバム全体のテンションがすごく高くて、様式美とか北欧メロディックというカテゴリーにとどまらない音作りが特徴です。
一聴して 「元々メロディックデスをやっていて、そのうち方向性が変化してクリーンヴォイスになり現在のスタイルになったのでは?」 と感じてしまいました。(NOCTURNAL
RITES がそうですね。) しかしメンバーのプロフィールを見ると、ヤニ・ステファノヴィック(Ds、G、Key)は元 AM I BLOOD、SINS
OF OMISSION を経て、またクリスチャン・リヴェル(Vo)はNARNIAに在籍、アンドレアス・オルソン(B)は STORMWIND、NARNIA
に在籍しながら DIVINEFIRE の活動をしており、どうやら結成当初からこの音のようです。...と言うよりも、この世界観を構築したいがためにこのメンバーで集まった、といた方が正しいようです。
彼らの作り上げる音世界は単に北欧メロディックメタル、シンフォニックメタルというだけでなく、ブラックメタル的なデスヴォイスやクワイアのようなコーラスなどを大胆に導入した様々な要素の集合体です。キャッチーで印象的なメロディと各パートの緊張感が絶妙にブレンドされています。
衝撃的&攻撃的なイントロに続くハイトーンヴォイスでいきなりリスナーをノックアウトする疾走チューン“The World's On Fire”、サビは間違いなく大合唱の“Never Surrender”、寒々しい世界を歌い上げる怪しく美しい“Pay It Forward”、力強くエネルギッシュな“Live My Life For You”、ポップでキャッチーな“Free Like An Eagle”など、アルバム全体を通して緊張感がとぎれることなく、絢爛で荘厳な美旋律のオンパレードです。
いや〜、このテンションでライヴをやられると間違いなく昇天しますな。。。 (;´Д`)
【 2005. 6. 19 】
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WONDERLAND / Follow Me
( 2004.11.26 )    |
ここ数年メタルシーンが活性化しているイタリアから登場した WONDERLAND の2ndアルバムにして日本デビュー盤。メンバーを見ると、初期LABYLINTH に在籍していたドラマーや VISION DIVINE のベーシストなどが在籍していて、これだけでもだいたいの音が想像できてしまいます。(^^;
やけにエレクトリカルなキーボードが飛び交う楽曲は当然のことながら非常にポップかつメロディアスで、ザクザクしたギターサウンドとのコントラストがこのバンドの特徴のひとつです。「ここまでキーボードが前面に出てくるのはちょっと...。」という硬派な人もいるかもしれませんが、それだけの理由でこのメロディを切り捨てるのは、汚れているからといってダイヤモンドを捨てるようなもの。
ヴォーカルはイタリアンメタルにありがちな、上手いともヘタとも言えない煮え切らない感じですが(汗)、メロディラインを外すことなく丁寧に歌っています。(もしかするとこの手の声がクセになる人もいるかも。)またベースの音も他の音に隠れてしまうことなく、各曲の中でしっかりとその存在を主張しています。
オープニングを飾る“Last Time Memory”はイントロのキーボードで悩殺、続く“The Call Of The Dawn”もイントロで悩殺、そしてサビで悶絶!キャッチーでポッピーな“Eternally”、宙を舞うキーボードが美しさと哀愁感を倍増させる“Winter Silence”、華麗な疾走チューン“The Promise”など、どの曲をとっても美しいメロディが心に響き渡ります。
ここ数年、イタリアンメタル・シーンの活性化により多くのメロディックメタル・バンドが日の当たる場所へと出てきました。当初は「そもそもイタリアにメタルが育つ土壌があるのかな?」などと考えていましたが、LABYLINTH
や RHAPSODY に代表されるような素晴らしいバンドが次々と登場してくるのを目の当たりにして、すごく失礼なことを考えていたなぁと反省することしきり...。(_
_ )/ハンセイ
結局のところ、一番のメタル後進国は日本なワケですよ、、、。(涙)
【 2005. 6. 17 】
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KAMELOT / Black Halo
( 2005.2.16 )    |
5th『KARMA』で才能が開花し、6th『EPICA』で極みに達したアメリカはフロリダの正統派メロディックメタル・バンド、KAMELOTの期待の最新作。よくもまぁアメリカからこんな良質のメロディックメタル・バンドが出てきたものだと以前から感心させられおりますが...。
前2作で聴かせてくれた自然と心に入ってくるメロディは今作にもたくさん盛り込まれていて、期待通りの出来になっています。コンセプトアルバムになっているため、その物語の内容から作風は少々暗めですが、逆にそれがアメリカのバンドらしからぬ湿った北欧メロディックメタルの雰囲気を醸し出して良い感じです。(前からそうでしたね... ^^;)
ただ、物語を綿密に作り上げようとするあまりアルバムを貫く勢いみたいなものはスポイルされているように感じます。聴き込んで味があるアルバムという感じですが、これだけのメロディセンスを持っているのなら1曲1曲にそのセンスを注ぎ込んで、粒揃いでパンチの効いたアルバムというのを期待してしまします。...なんてことを言ってますが、このアルバムはその辺のバンドが到底作れないようなハイクオリティなアルバムですので誤解のなきよう。(^^)
物語の幕開けとなる“March Of Mephisto”はダークでヘヴィなナンバーですが、それに続く“When The Light Are Down”ではヴォーカルのロイ・カーンの熱い歌メロが炸裂しています。同様に“Soul Society”、“Nothing Ever Dies”でも自然と口ずさみたくなるような良質のメロディを持ったサビが印象的です。またスロー〜ミッドテンポでありながらも緊張感に満ちた“This Pain”など、アルバム全体としての完成度の高さと同様に、楽曲単位での完成度の高さやドラマ性にも非凡さが感じられます。
前作で最高到達点に達したバンドがさらに上を目指した渾身の1作。「もうこれ以上はないだろう」と思わせておいてこれだけの力作を放ってくるバンドの次作に対する期待が高まりました。(ちょっと気が早いかな...
^^;)
【 2005. 6. 14 】
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THE RASMUS / Dead Letters
( 2004.7.21 )      |
号泣!---このアルバムを聴いた感想はこの一言に尽きる。アルバム全編を覆い尽くす憂いのあるメロディが心に突き刺さる!
北欧はフィンランドの4人組がリリースする5thアルバムは、全編が憂いのある哀愁のメロディに埋め尽くされたメランコリック・ロック風の仕上がりになっています。
日本盤CDの帯に書かれたタタキ文句 「哀愁のメロディック・ロック」 というキーワード、そして出身地のフィンランド。この2つを聞いただけでも否応なしに期待が高まります。(←悪い癖... ^^;) こういう時に肩すかしを食らうことも往々にしてありますが、このバンドは期待通り、いや期待以上の哀愁メロを運んできてくれました。ここまでくると哀愁などというものではなく、‘悲哀’といった方がいいかもしれません。
たとえ歌詞の内容が理解できなくても、微かにハスキーな声質とその息づかいで聴く者に強烈に訴えかけてくる甘くてセクシーなヴォーカル(あ、男ですが...)。静と動を絶妙に配置したギターワーク。そして特筆すべきは、各パートが楽曲に命を吹き込むために何をすべきかを認識して、その役割をしっかりと果たしている点。おそらくそういった絶妙のバランスというものが、このアルバムの完成度をより高いものにしているんでしょうね。
サビの部分で悶絶必至の“In The Shadows”、“Guilty”、“F-F-F-Falling”、胸を締め付けられる“Not Like The Other Girl”、“Funeral Song”などのほか、良質のメロディがちりばめられた全編クライマックスのこのアルバムは、すべての人が妙な偏見や先入観を拭い去って聞くべき傑作!
ギターサウンドはヘヴィロック〜ゴス系(EVANESCENCE あたり?)にあるような、かなり重い音ですが、メロディは妙にポップ。カテゴライズ不可能なこの‘慟哭ロック’を世間がどのように受け止めているのか非常に気になるところ。ヘヴィメタルではないのにここまで入れ込んだのは初めてかも。。。
【 2005. 6. 8 】
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EDGUY / Hellfire Club
( 2004.3.10 )     |
天才ソングライター、トビアス・サメットが率いるドイツの正統派メタル・バンド EDGUY の通算6枚目のアルバム。これまでリリースしてきたアルバムは80年代テイストを正々堂々と織り込んだ正統派メタル・アルバムであり、その完成度の高さは聴く者を圧倒するものでした。またEDGUYとは別のロック・オペラ・プロジェクト
AVANTASIA でもそのソングライティングの才能をいかんなく発揮しており、期待のかかった新作です。
...が、アルバムのジャケに配置されたいかにもアメリカンなメンバーフォト、そして1曲目の“Mysteria”のやけにヘヴィな始まり...。「やばい、やらかしたか?(汗)」---しかしこれは無用な心配でした。サビへ向かって行くにつれてEDGUY節が炸裂!これぞEDGUY、これぞトビアス!
どの曲をとっても恥ずかしげもなくメロディック・メタルの王道を爆進!ヘッドバンガー御用達になるであろう“We Don't Need A Hero”、ミッドテンポで迫り来る“Down To The Devil”、美しいバラード“Forever”、“The Spirit Will Remain”、どれをとっても曲の構成から細部にわたる心遣いが感じられます。それを一番よく表しているのが本作の中で最長のチューン“The Piper Never Dies”。10分を超える大作ですが冗長さなど微塵も感じさせない作りはさすがとしか言いようがありません。脱帽です、、、。
トビアスの才能は、単に優れたメロディック・メタルの曲を作れるというだけではなく、その楽曲のギターリフひとつ、メロディひとつにまで気配りがされていることをリスナーが感じ取れるという部分にあると思います。
そしてもう一つ忘れてはならないのは、90年代に衰退し、音楽シーンの片隅に追いやられた正統派メロディック・メタルの炎を再び明々と灯すために、たとえ強い向かい風が吹こうとも真正面から松明を掲げて突き進むその姿。不遇の時代を知るメタラーには涙なくして語れない、そんなバンドの最高傑作です。。。
【 2005. 6. 8 】
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